米国政府の方針として、ガソリンの20%をバイオエタノールに置き換えることを宣言しています。
またニューヨーク市の取り組みとしては、2008年7月以降最低5%のバイオ燃料の配合を義務付けています。
米国の新たなエネルギー法は、今後15年間で生産義務付け量の水準を大幅に増やすことを規定しています。

世界第2位のバイオエタノール生産量を誇るのがブラジルです。
1973年に起こった石油危機をきっかけに、国家計画としてアルコール燃料利用を推進しています。
アルゼンチンでは、法律に基づき2010年からディーゼル油、ガソリンの中に5%のバイオ燃料を含むことを義務付けています。

ヨーロッパでは、フランス、スペインなどが余った農作物からETBE(ガソリンのオクタン価向上剤)を製造しています。
スウェーデンではバイオ燃料を5%混合したバイオガソリンを利用しています。
ヨーロッパの取り決めでは、バイオエタノールならば5%、ETBEならば15%まで混合可能となっております。

フィリピンでは、バイオ燃料の原料となる作物が豊富に生産されており、2004年より政府関係の車両にバイオディーゼルの混合軽油の使用が義務付けられています。
タイではバンコク市内、近郊のガソリンスタンドでエタノール10%混合(E10)ガソリンが既に販売され、2011年までに全てのガソリンをE10化する目標を設定しています。